立場と本質

立場と本質

 

 

日馬富士の暴行問題で騒いでいるニュースを聞いて悲しい気持ちになる。

毎日ゴシップばかりの話題の話だけ報道するマスメディアには呆れてしまう。正直大相撲の事について知識はないので素人目としての意見しか言えないけれど、白鵬貴乃花親方は似ている人間同士だなと思う。

 

横綱白鵬の相撲への取り組みについて文句を言うマスメディアの報道が多い。だがもし、大横綱白鵬の記録に文句を言う日本人がいるとしたら、イチローの大リーグでの偉業について文句を言うひとと同じだろう。

「内野ゴロが多いからとか、左打ちで足が速いとか、日本での安打数は認められない」とか

要するに、アメリカ人ではない東洋人がアメリカ人の記録を抜いている現実に対する嫉妬から生まれた感情的な意見にすぎない。

 

私が見る限り、横綱白鵬が幕内20優勝をするごろまでの勝ち方は貴乃花親方と非常に似ていた。

体格も似ているし、基本を大事にする姿勢も凄く似ている。

 

また二人共、横綱として自分を洗脳しているように徹底した生き方を貫いている。

 

モンゴル人の横綱白鵬は日本の国技である大相撲の記録を塗り替えている。

彼は場所ごとに勝ち方を変えているので本当に賢いし真面目な人間なんだと思う。

横綱の次は無い訳で、強くならなければ引退しかない厳しい相撲の世界でこんなに長く横綱にいる、それだけでも尊敬されるべき人物であると思う。

 

でも最近の日馬富士の暴行問題での二人の行動を見ると立場を忘れているように見える。

 

 

要するに、貴乃花親方は土俵を降りた人間なのに、まだ勝ち方にこだわっているし、

横綱白鵬は土俵を降りてないのに親方のような行動をしている。

 

土俵上での勝負ではないので組織の人間としてもっと上手いやり方を出来なかった貴乃花親方も問題である、世の中は土俵の上のような場ではない。あるときには負けても周りを幸せにするのも賢明な選択である。引退してからの彼の行動を見ると妥協してない人生を貫いている。兄の若乃花とのトラブルを見ても彼の生き方はよく分かる。

 

 また、現役の横綱として土俵を降りてないのに親方のような行動をする白鵬も問題がある。だからこそ今回のようなトラブルを起こすようになったに違いない。後輩を指導をするとか、理事や業界についても文句を言う。

 

二人とも大横綱であるし、大勢の相撲ファンから愛されている。誰よりも自分に厳しく大相撲の事を愛している人間として、共通点が多いのに、立場を忘れている事で周りに迷惑をかけている現実が残念である。

これからの日本大相撲の発展の為にも二人がお互いを認めあって立場を認識しないといけないだろう。

 

 

話は変わるが、

今日久しぶりに来日した中国の兄貴と食事をした。

今まで会った男の中でも本当に「本物の男」だなといつも関心してしまう。

彼は中国で骨董品関係の大きいビジネスを長年展開している。

また、骨董品についての歴史についても大学の先生を指導する程の知識を持っている。

とんでもない価値がある歴史的な物を売るまで何年もかけて歴史を勉強する。でも一番大事な事はこの価値のある骨董品にふさわしいひとに売る事であると話した。

彼の凄さは本物や本質を見抜く力だなと改めて感じた。

今日も厳しいアドバイスを頂いたけど、納得してしまう自分がいる。

正直、自分はプライドが高いので、ひとの話は絶対聞かない頑固な気質がある。

でもこの兄貴の前では、自分が裸になるような感じになる。

 

 

本物を極めている職業の影響かも知れない。

久しぶりに説教されたけど、気持ちが良い。

 

立場と本質について考える今日の夜だな。

 

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